ディナープレート

この15年を振り返ってみました。過ぎれば早15年、振り返れば15年です。

ページを初めて15年近くが過ぎてきました。早いものです。この15年とはいったい・・・
何が起きて過ぎていったのか、少し考えてみたいと思います。

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パンジーさくらアジサイ

早い歳月・・・
私の町、陶町（すえちょう）は貿易の商品をたくさん作って海外の市場に販売をして栄えてきた町でした。この15年に限らず、陶磁器業界に限らず、住む世界観なのかもしれません。古くはオイルショック、イランイラク戦争、ドルショック、中国製品などの影響で町も、翻弄されてきました。ここ15年で町が変わってきた様子を少しだけですが伝えます。　まずメーカー（窯）の減少です。以前は僕の育った自分の話では、50件ぐらいあったらしいです。人口4500人程度の町ではすごいことです。それに、型屋、絵付け屋、商社などを業界関係の会社など含めると、町全体が陶磁器で成り立っていたと言われても不思議ではありません。今ではいろんな窯の跡地ばかり目立っているような感じです。　窯　メーカーの倒産　曽根製陶所　　従業員数　180名　　　　　　　　　　　　　　　　　　全廃　金中製陶所　　従業員数　120名　倒産時期　この10年間　　　全廃　山五製陶所　　従業員数　180名　倒産時期　この10年間　　　全廃　丸国製陶所　　従業員数　40名　　倒産時期　この10年間　　　全廃　栗木製陶所　　従業員数　30名　　倒産時期　この10年間　　　全廃　丸二製陶所　　従業員数　20名　　自己破産　この10年間　　　全廃　山大製陶所　　従業員数　7名　　　倒産　　　この10年間　　　　全廃　金吉製陶所　　従業員数　30名　　　　　　　　　　　　　　　　　　　全廃　カネモ製陶所　従業員数　40名　　　　　　　　　　　　　　　　　　　全廃　菱中製陶所　　従業員数　40名　　　　　　　　　　　　　　　　　　　全廃　山柳製陶所　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　全廃　丸藤製陶所　　従業員数　20名　　廃業　　　　　　　　　　　　　　全廃　山子製陶所　　従業員数　5名　　　廃業　　　　　　　　　　　　　　全廃　山ツ製陶所　　従業員数　20名　　廃業　　　　　　　　　　　　　　全廃　山京製陶所　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　全廃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（詳しい数字に関してはおおよそです。）　詳しく調べればもっとあるかと思います。しかし町を栄えさせてきたことには違いありません。しかし、倒産した会社の人たちは、その後いろいろな状態です。町に住んでみえる人、町から出ていってしまった人、もう亡くなってしまった方などいろいろです。窯が無くなれば、燃料、土、型などの業者の方々も大変だったと思います。しかし、個人の会社ですので、美濃焼業界なんてことまで本当に考えていたのかはわかりません。　私の商売は上絵付け卸です。以前は私の住んでいる所では13件ほど並んで絵付け業が行われていました町全体では60件くらいあったと思われます。中学生の頃、塾の通っていたころ、10時を過ぎると、深夜電気が一斉の入り、絵付け窯で転写紙が燃える臭いがしてきました。各絵付け屋さんの窯から、換気扇を通じてその煙がもくもく出ていたのを思い出します。が今では13件あった絵付け屋さんも、ついに私一人になってしまいました。町全体では、5件くらいでしょうか・・・・窯が減り、人の行き来が無くなり、町が静かのなっています。僕たちも仕入メーカーが無くなり、苦しい限りです。今では燃料が上がり、毎月、窯から値上げ申請の案内が請求書と一緒に入ってきます。　あと何年なんて考えていました。地方銀行の方々も地場産業とは言え、今では名前ばかりで、それに対してなにもできません。特にトンネルを持っている窯に対しては厳しい意見でした。窯にそうであれば、派生していく私たちにも同じようなことがいえます。厳しいとばかり言っていられませんが、何かをしていかなければ、後退するばかりです。　頑張ります。　いまでは窯の数が5件　組合員数は最低らしいです。この15年で楽観できる部分はゼロでした。人生の中で、私がどうしてこの仕事をしているのか、もう考える年でもないかもしれません。

早い歳月・・・

　私の町、陶町（すえちょう）は貿易の商品をたくさん作って海外の市場に販売をして栄えてきた町でした。この15年に限らず、陶磁器業界に限らず、住む世界観なのかもしれません。古くはオイルショック、イランイラク戦争、ドルショック、中国製品などの影響で町も、翻弄されてきました。ここ15年で町が変わってきた様子を少しだけですが伝えます。

　まずメーカー（窯）の減少です。以前は僕の育った自分の話では、50件ぐらいあったらしいです。人口4500人程度の町ではすごいことです。それに、型屋、絵付け屋、商社などを業界関係の会社など含めると、町全体が陶磁器で成り立っていたと言われても不思議ではありません。今ではいろんな窯の跡地ばかり目立っているような感じです。

　窯　メーカーの倒産

　曽根製陶所　　従業員数　180名　　　　　　　　　　　　　　　　　　全廃
　金中製陶所　　従業員数　120名　倒産時期　この10年間　　　全廃
　山五製陶所　　従業員数　180名　倒産時期　この10年間　　　全廃
　丸国製陶所　　従業員数　40名　　倒産時期　この10年間　　　全廃
　栗木製陶所　　従業員数　30名　　倒産時期　この10年間　　　全廃
　丸二製陶所　　従業員数　20名　　自己破産　この10年間　　　全廃
　山大製陶所　　従業員数　7名　　　倒産　　　この10年間　　　　全廃
　金吉製陶所　　従業員数　30名　　　　　　　　　　　　　　　　　　　全廃
　カネモ製陶所　従業員数　40名　　　　　　　　　　　　　　　　　　　全廃
　菱中製陶所　　従業員数　40名　　　　　　　　　　　　　　　　　　　全廃
　山柳製陶所　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　全廃
　丸藤製陶所　　従業員数　20名　　廃業　　　　　　　　　　　　　　全廃
　山子製陶所　　従業員数　5名　　　廃業　　　　　　　　　　　　　　全廃
　山ツ製陶所　　従業員数　20名　　廃業　　　　　　　　　　　　　　全廃
　山京製陶所　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　全廃

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（詳しい数字に関してはおおよそです。）

　詳しく調べればもっとあるかと思います。しかし町を栄えさせてきたことには違いありません。しかし、倒産した会社の人たちは、その後いろいろな状態です。町に住んでみえる人、町から出ていってしまった人、もう亡くなってしまった方などいろいろです。窯が無くなれば、燃料、土、型などの業者の方々も大変だったと思います。しかし、個人の会社ですので、美濃焼業界なんてことまで本当に考えていたのかはわかりません。

　私の商売は上絵付け卸です。以前は私の住んでいる所では13件ほど並んで絵付け業が行われていました町全体では60件くらいあったと思われます。中学生の頃、塾の通っていたころ、10時を過ぎると、深夜電気が一斉の入り、絵付け窯で転写紙が燃える臭いがしてきました。各絵付け屋さんの窯から、換気扇を通じてその煙がもくもく出ていたのを思い出します。が今では13件あった絵付け屋さんも、ついに私一人になってしまいました。町全体では、5件くらいでしょうか・・・・窯が減り、人の行き来が無くなり、町が静かのなっています。僕たちも仕入メーカーが無くなり、苦しい限りです。今では燃料が上がり、毎月、窯から値上げ申請の案内が請求書と一緒に入ってきます。

　あと何年なんて考えていました。地方銀行の方々も地場産業とは言え、今では名前ばかりで、それに対してなにもできません。特にトンネルを持っている窯に対しては厳しい意見でした。窯にそうであれば、派生していく私たちにも同じようなことがいえます。厳しいとばかり言っていられませんが、何かをしていかなければ、後退するばかりです。　頑張ります。

　いまでは窯の数が5件　組合員数は最低らしいです。この15年で楽観できる部分はゼロでした。人生の中で、私がどうしてこの仕事をしているのか、もう考える年でもないかもしれません。